横濱たよりロゴ 第782号 2019.09.16
 災害医療概論で知る情報伝達の重要性

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 9月1日は、関東大震災が発生し、台風シーズンでもあり、防災の日に指定されており、福井市防災士の会でも自主企画や推奨企画を紹介している。
 9月15日に福井市アオッサで開かれた講演会「災害医療概論」を受講し、ユーモア一杯の小早川義貴医師の了解を得て、動画配信も行った。<1/3 32分> <2/3 22分> <3/3 29分>
写真040 阪神大震災の教訓として(1) DMAT(Disaster Medical Assistance Team=災害派遣医療チーム)、(2) 災害拠点病院、(3) 広域医療搬送、(4) EMIS (広域災害救急医療情報システム)が新設されたことを知る。医療行為の話よりも、CSCATTTと呼ばれるマネージメント理論や情報伝達の重要性、現場では人間性が強く出るなど一般の人にも役に立つ内容だった。
 質疑応答では、3つのことをお聞きした。
Q1:災害対策基本法では含まれていない「新型伝染病」はどのような扱いになるのか? A1:別の法律で保健所が中心となって対応する。
Q2:台風15号による停電で通信手段が話題になっているが、DMATレベルは何を使っているのか? A2: 基本的に衛星携帯電話だが、連絡が取れないときには本来の使命が果たせるように個別に行動するように訓練している。
Q3:主催団体の鍼灸マッサージ師会の方にお聞きしたいが、避難所運営で外国人と障がい者がテーマになっているが、弱視や盲目の方にはどのような点を気を付けたら良いか? A3:(勝山市から参加の女性)知らない人のいるところに入って行く事が怖いので、これまで、一度も避難訓練に参加していない。避難所の受付で、何の障がいの種類がわかるものを首から下げてくれたりすれば恐怖心が多少和らぐかも知れない。福井市障がい福祉課では、黄色いスカーフを聴覚障がい者を中心に2019年から配布している)
 最後に、小早川氏から災害支援する側の論理に偏る事の無いようにとのアドバイスで講演会は終了した。

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