横濱たよりロゴ 第224号 2007.7.18
 海の日は災害の日か。

ヤマハ音楽教室の地震啓蒙ポスター 防水ラジオと防水ワンセグ携帯 大規模な改修工事の進む足羽川(福井市勝見付近)
 先日、娘が通う児童館(小学校低学年を放課後預かってくれる学童保育施設)の保護者会があった。電話による緊急連絡網の話が出たが、想定されているのは洪水などで地震は想定されていなかったのに驚かされてしまった。洪水は大雨が降った後でしか起こらないので、対策も取りやすいが、地震はまったく前触れもなくやってくる。そして、電気・水道・ガスなどのライフラインが止まることが多いので、携帯電話も使えなくなることを想定する必要がある。
 児童館の場合、平日の昼から夕方までが対象なので真っ暗の中で被災するという危険性が無いのが唯一の救いだ。(冬の場合、17時には暗くなるし、暖房が切れるので油断できない。)職員にはパニックを起こさないように多少コストが掛かっても、子供達に飲み物を配れるくらいの備えが出来ないかと提案してきた。 全国規模の音楽教室には啓蒙ポスターが貼られていた。
福井市役所にて防災啓蒙のぼり 2007年7月16日10時13分に震度6強の新潟県中越沖地震が発生した。新潟といえば、2004年の10月23日に震度7の中越地震が発生し、新幹線が脱線したほどだった。その新幹線を翌日クレーンで吊り上げようとしている時に震度5強の余震が発生し、作業を中断して避難している映像を覚えている人も多いことだろう。私は車のガソリンを入れて貰うために長蛇の列をなしている映像が印象に残っている。苦労して並んでもみんなに分けるため10リットルしか入れて貰えなかった。そのため20リットルガソリンが減った時点で満タンにするようにした。
 住宅が倒壊しなかった場合でも、余震の恐怖から家の中に入れないというのも共通している。3年前は車内泊によるエコノミー症候群で亡くなる方も出たため、今回は、その対策も呼びかけている。地震発生の当日に自衛隊のヘリコプターで安部晋三首相が現地入り(7月29日投票の参議院選挙の遊説先の長崎からいったん東京に帰り、すぐに新潟に向かったという。)するなど、災害ボランティアの動きも迅速なようだ。
 2007年3月25日に発生した能登半島地震の救援物資で余っているものもトラックに積み込んで新潟に送ったという。(救援物資は、本当に必要な時期とは遅れて到着するのが常で、大量に余ってしまい人知れず処分されていることを楽市楽座inふくいhttp://mike.co.jp/raku/で知った。)給水車も大量に現地入りしているようだが、とにかく、水が足りないという。
 2004年7月18日は福井豪雨災害が発生した日だ。忘れもしない日だと思っていたが、3年も経つと多くの人が忘れていた。(水害という言葉を使う人もいるが、私は意識的に洪水という言い方をしている。なぜなら、水はあらゆる命を育む源で、それ自体は害ではないため。注意深く各種の報道を見ると水害という表現を使っていないものも多い。)堤防が決壊した足羽川では、数10台の大型ショベルカーが入り、川底を掘り下げる改修工事が進められているがいつ頃終わるのか私には見当も付かない。
 福井は1948年6月28日に発生した大震災(震源地付近の倒壊率は90%を超えた)から7月18日までを「みんなで防災を考える21日間」として、防災・減災のあり方を考える機会にしようと定めている。
 新潟にしろ能登にしろ原子力発電所がある地域で、トラブルやトラブル隠しが明らかになっている。きっこのブログでもいろいろ書かれている。福井県は世界一の原発密集地だ。
 まずは、できることとして地震発生の夜に、防水ワンセグ携帯に機種変更した。防水ラジオは、10年以上前から使っている。

 

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