
少し前に越前市いまだて芸術館で開催された「懐かしの日本映画」を観たときに、日本で唯一の国立映画専門機関「国立映画アーカイブ」の存在を知り、どんなものなのか気になっていた。1952年に国立近代美術館の映画事業にルーツを持つものらしい。
東京都中央区京橋3-7-6にある7階建てのビルだが、アップルストア銀座から徒歩3分程度の場所にあった。映画上映ホールや図書室(コロナ禍で事前予約が必要だった)もあるが、入場料250円を支払い、7階の展示室のみを見学した。
常設展として「日本映画の歴史」は、見たこともないものが多く並んでいた。16mmフィルムエンドレス上映機は、きちんと整備され現役だった。撮影機材だけではなく、ポスターなど古い資料も展示され、それらの収集保存もひとつの役割だ。
企画展として「生誕120年 円谷英二展」を行っていた。最初は、コストが掛かりすぎる特殊撮影技術は認められず不遇な時代があったことを知る。
展示はきちんとしているが、遊び心に欠けているように感じた。前日に見た「寅さん記念館」や「山田洋次ミュージアム」とは、趣が違うのは当然だが。
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