
2020年2月1日(土)に、福井市美術館[あーとらぼふくい] 美意識の道標。松山光明展を見て来た。
2019年6月に90歳で亡くなった松山氏とほぼ同年代の両親も連れて行った。
長きに渡ってデザインの第一線で活躍されてきたので、50年以上前の福井自由舞台や福井国体(1968年)のポスターなども大量に展示されていて圧倒される。
当時は、当たり前だが、マッキントッシュもなく、手作業でレタリングを貼り込んでいくなど作業量が膨大。
一番、印象に残ったのは「りんご」をモチーフにしたカラフルな作品。聞くところによると、大きなお屋敷で作品をきちんと保存されていたから実現した展示会だという。
大きな文字フォントを使いわかりやすいデザインからアート作品としての抽象的な絵柄まで訴えてくるものなど多彩な作品が並んでいる。
アイディアノートや晩年に取り組まれていた俳句の展示も有り楽しめた。
会場で実行委員長で福井デザイナー協会会長の西畑敏秀さんにお話を伺う事ができたが、福井農林高校を卒業し農家を継ぐように期待されたが東京に飛び出し、東京オリンピックのデザイナー達との交流の中で、福井の立ち位置を模索されていたという。福井で初めて「デザイナー」と名乗った偉大な方だった。
福井市美術館関連:774号 757号 705号 673号 656号 622号 559号 527号 516号 401号 390号 340号 280号 223号 160号 091号 創刊号
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