
2016年4月17日(日)、福井市美術館市民ギャラリーの特別企画として作家対談(作家・和順光×石堂裕昭副館長)が開かれるというので3階講堂に足を運んだ。椅子席がすべて埋まり、立ち見が出るほどの盛況。
和順光氏は、言わずと知れたジャンクアートの巨匠・小野忠弘の三国高校時代の教え子のひとりで、美術家として活動するとともに、コレクターとしても知られた方。
対談会は、立ち見が出る程の盛況。高校美術部時代の出会いから、同級生のアートディレクター戸田正寿とのエピソード。高校時代に父親に頼んで畳一枚くらいの大きな作品を買ってもらった事。中央の画廊と大喧嘩して、活動の幅が狭まってしまったこと。三国ボートが九頭竜川に出来たばかりの場内放送で呼び出しがあったこと、PTAでつるし上げを食っても辞めずに定年退職まで勤めたなど、三国の懐の広さを感じた。
和順氏は、何度も怒られて家に帰ったが、自宅に掛かっている作品を見ると、「こんな凄い作品を作る人」何だからと交流を続けたことなどを話された。あらゆる既成概念に囚われず、大胆なタッチの中にも緻密な技法を今一度、味わって欲しいと締めくくった。
2階の展示会場は、小野作品と和順作品のコーナーに分けられ、大きさだけは負けないようにと4mの天井に届かんばかりの三角形と四角形の作品が一番奥となっていた。
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