第963号　2021.09.23
　青春映画「サマーフィルムにのって」

　　　
　2021年８月６日から新宿武蔵野館などからロードショー（全国一斉ではなく、人気の見ながら地方の映画館に上映していく昔からの上映スタイル）が始まった「サマーフィルムにのって」を福井市のメトロ劇場での見て来た。９月11~24日までが上映期間なので、秋分の日は滑り込みセーフという感じ。
　ハダシ（映画部）、ビート板（天文部）、ブリースカイ（剣道部）というあだ名の３人の女子高校生が３年生の夏休みに映画を制作し、秋の高校文化祭で上映するまでの物語。
　主人公は、時代劇オタクという設定で勝新太郎演じる座頭市はじめ、往年の時代劇スターの剣術真似なども出てくる。更に、未来からやってきた高校生が主役に抜擢され、個性的な７人の協力で夏の海岸などで撮影を進める。
　なんとも斬新なストーリー展開で飽きさせない。黒澤明やバックチューザフューチャーなどのオマージュなども見られるが、若い人にはまったく分からないと思う。また、青春映画だけに、台詞のある出演者は全員が高校生役。きらきらとした青春がそこにある。私の高校最後の夏休みは、課外授業と模擬試験に明け暮れていたのとは大違いだ。
　女子高校生３人が主役の「映像研には手を出すな」という連続ドラマをHuluで見たが、どことなく似ているが、未来にも映画を繋げたいという時間軸の捉え方が違う。今回は、元高校放送部で現在、美術大学４年の娘に付いていく感じで劇場に足を運んだが、小学生の頃は、友達も誘ってハイブリッドエスティマで連れて行ったのが懐かしい。
　途中にある佐佳枝神社のカラフルな折鶴が目を引いた。フィルムというのがタイトルには入っているが、すでに、フィルムで映画を撮っているのはほとんど姿を消している。
　
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「横濱たより」は、1998年10月に創刊されたインターネットを利用したオンラインマガジン。名前の由来は、横濱商館ニュースでは堅いので柔らかい感じものにしました。「たより」というのは、「便り」と「頼り」を掛けています。いつも頼りになる存在でありたいと願っています。見たり・聞いたり・感じたモノやコトを発信しています。Back number 　No.001-100　　No.101-200
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