横濱たよりロゴ 第402号 2014.06.01
 恩地孝四郎と「月映」展 at E&Cギャラリー

E&Cギャラリーの恩地孝四郎と「月映」展 恩地研究の第一人者の桑原規子氏 創作版画以外に浮世絵、文学との関係なども解説 コレクターの荒井由泰氏(2009.8.1 サライ)
 「月映」創刊100周年記念の恩地孝四郎展が福井市中央1丁目のE&Cギャラリーで、5月28日(水)から6月8日(日)まで開かれている。創作版画を中心に抽象表現を現代・未来に繋いだモダニストといわれる恩地作品のコレクター荒井由泰氏(勝山市在住)と恩地研究第一人者の桑原規子氏(聖徳大学)のトークイベント(5/31)に参加して来た。
入場無料 月・火休業 2009年にギャラリー喫茶「サライ」で荒井氏から恩地芸術の手ほどきを受けたが、その後の5年間にコレクションも厚みを増し、桑原氏の浮世絵や文学界との関係なども含めた解説は非常に面白いものだった。
 特に1914年から2014年の100年間というのは、日本開国から2つの世界大戦を挟み、時代が大きく変化した時期で、「真善美」をベースとする芸術活動にも大きな影響を与えてたいことがわかる。
 交流会では、2114年に同様のギャラリートークを行った場合、どのようなテーマで話がされるだろうかと質問させて頂いた。今は、写真の創成期の研究などが人気のテーマになっているし、メディアアートのことが話されるかもしれない、また、大きな戦争が起こるかどうかもわからないという感じで答えて頂けた。
 私が美術(特に好きなのは抽象的な現代アート)を見る場所というのは、利益を目的としない公共の美術館と儲かっているかどうかは別として営利目的のギャラリーになるが、NPO法人が運営しているこの「E&Cギャラリー」は、その中間に位置している貴重な存在で、大事にしたいと感じだ。
 入場は無料だが、月曜に加え火曜もお休みなので注意し、福井駅前に出たときは、足を運んで欲しい。
 

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