
非常にユニークな切り口の美術展が鯖江市まなべの館で開かれている。
生誕105年記念で、1月05日(日)開催の朝のオープニングイベントに行って来た。
鯖江市下新庄町生まれの水木育男(1919-1997)は、戦後の美術教育において評価の高い「創造美育運動」を主導。今はなくなった「河和田中学校」や鯖江中央中学校となった「福井師範学校附属中学校」や小学校で美術を教えていた作家。先生とは呼ばせず「水木さん」と呼ばせていたらしい。
トークイベントで「道徳教育なんていらんのじゃ、熱心に絵を描けば、それだけで道徳教育だ。絵を描けば、自己カウンセリング効果がある」いうのが心に残った。
一般的な美術展は、作家の作品および関連する画材や資料などを展示するものだが、今回は、作家の作品、作家のコレクション、こどもが描いた児童画が展示されるユニークな者だった。小コレクター運動の際に入手した「靉嘔」(あい おう)こ作品も展示。これだけ多くの児童画をきちんと保管してあることにも驚いた。ダイナミックに自由に描かせることに重きを置いていたようだ。
2024年11月24日に96歳で亡くなった、名誉館長クリヨウジに記帳もして来た。まなべの館は、芸術・歴史・文化の総合博物館。
2025年は昭和100年にあたることを感じさせる美術展だった。
<鯖江 まなべの館> 1412 1021 783 622 617
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