
2021年11月23日(火・祝)の雨の中、福井市東郷の「ローカル鉄道トーク」に車で行ってきた。
講師は、東郷から藤島高校、慶応義塾大学、出版社勤務を経て、文筆家となった蜂谷あす美氏。
YouTubeでの配信やFacebookでも交流があり、どんな楽しいローカル鉄道の話かとワクワクして出掛けた。
話の内容は、旅行者視点からの楽しい四方山話ではなく、ローカル鉄道存続のための日本各地のユニークな事例紹介がメイン。行政マンなども会場に来ていたため、途中途中で話難いものもあったが、立て板に水というかマシンガントークというか1時間を一気にしゃべり続けた。本人もおっしゃっていたが、鉄道の楽しさを伝える仕事よりも、鉄道存続や地域興しなどどこに向かっているのか分からないそうだ。
福井県内では、小浜線の丹後くろまつ号の取り組みが紹介されていたが、北海道の話題も自分の目で見てきた話なので説得力があった。香川県では、町おこし協力隊として「町おこし駅長」を募集した事例も紹介された。島根県のローカル鉄道が廃止に至った経過で、行政の代行バスへの後押しがあった話など、涙声になっていた。
コロナ禍でネット予約した30名限定だったが、神奈川県小田原市から東海道新幹線、北陸本線、越美北線を乗り継いでJR越前東郷駅に来られた男性もいた。単に「東郷駅」というと鹿児島本線の福岡県の駅を指すようだ。テクノ法要でもお見かけする地元の乗り鉄僧侶の姿もあった。
案内チラシには、地域コミュニティバス「東郷おつくねバス」を利用すると、横濱商館から徒歩で福井県立図書館まで行き、東郷駅前まで100円で行けることがわかったが、開始まで2時間も空き時間がある上に、帰りのバスは無い。主催がローカル鉄道存続を模索する「新幹線開業に向けて越美北線を考える会」なのでしょうがないところか。
会場となった浄土真宗本願寺派の専徳寺は、蜂谷氏がラジオ体操&朝のお勤めをしたところで、素晴らしい銀杏の木と枯山水の中庭が見事だった。
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