
2018年12月25日(火)に福井県国際交流会館で行われた「ジュニア・ロースクール福井」(福井弁護士会主催)に息子を連れて参加して来た。
法律を勉強したり、弁護士や裁判官、検事等を養成する講座ではなく、多様なもの見方、法そのものの精神を学ぶ取り組みだ。<福井新聞>
2004年から始まった当初は、夏休みに福井県教育センターで行われていたが、高校生模擬裁判選手権大会が始まった2008年からはクリスマスシーズンに移行し、会場も福井県国際交流会館地下ホールが多くなった。
2018年は、初めての試みとして、3階の特別会議室で寸劇実演では無く、過去の映像を上映となった。
当初から弁護士有志(若手中心)が昔話を素材に寸劇を熱演し、それを見た上での問題提起をグループ討議で話し合い、発表するという形式はユニーク。これまで実演されたものは、王様の耳はロバの耳(2回)、裸の王様(2回)、
さるかに合戦(2回)、
ヤマタノオロチ、かちかち山、アリとキリギリス、わらしべ長者、桃太郎、泣いた赤鬼、3匹の子豚で、オリジナル脚本「フェニックス町内会は大騒ぎ」も実演され、すべてビデオ収録され、教材として使われているものもある。
初めて会う他校の生徒と意見を交換し合意形成するトレーニングは非常に貴重だ。弁護士が各テーブルに入るが、特定の結論に誘導するようなことはなく決められた結論が無いのが特徴。
全国的に規模の小さい福井弁護士会だが、確実に若手世代に受け継がれ、2016年10月の日本弁護士連合会人権擁護大会での法教育の取り組みも含めて、先駆的な取り組みを実施し続けている事は誇らしい。
法教育の歩み(福井県)
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