10月6、7日に福井市で日本弁護士連合会の最大のイベント「人権擁護大会」が開催された。はじめて「死刑制度廃止」を宣言し、各方面から話題になったので知っている人も多いだろう。
私は2003年頃から、福井県法教育研究会という弁護士と教員がメンバーのグループに参加して映像記録を残してきたが、今回は、第2分科会「主権者教育における弁護士・弁護士会の役割」に使う資料映像制作のため、8月くらいから頻繁に開かれる研究会にも積極的に参加してきた。
中学校の提案授業に使うための再編集ビデオは2012年のジュニア・ロースクールで演じられた「アリとキリギリス」だが、これまで、福井弁護士会では、衣装を着けての昔話を題材にした寸劇を数多く上演してきている。(さるかに合戦、はだかの王様、泣いた赤鬼、桃太郎、わらしべ長者、アリとキリギリス、かちかちやま、王様の耳はロバの耳、さるかに合戦2015)
これまでは、授業の最後に弁護士が登場して解説するスタイルだったが今回は、社会科の教員が全てをまとめるタイプで絶賛を受けた。2コマの授業を25分に編集した。
高校の提案授業では、トゥールミン ・ モデルと呼ばれる理論的な思考法を導入して先駆的な授業を行った。各テーブルにファシリテーターとして弁護士を配置する必要があるスタイルなので今後はやり方を工夫する方法が議論されている。
まだまだ、法教育が全国的に広がっていないようだが、福井県はかなり先駆的な取り組みをしていることを実感した。
|