横濱たよりロゴ 第598号 2017.07.08
 E&Cギャラリーで「ライブドローイング」

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 2015年6月13日(土)に、福井市問屋団地内の永和システムマネジメント1階で再スタートを切った現代美術ギャラリー「E&Cギャラリー」は、初の公募企画「第1回 オープンコール」を開催した。2016年に公募し、関係者で選ばれた作家の個展だ。
写真040 2017年8月19日(土)15時からアーティストトーク&ライブペインティングがあるというので足を運んできた。
 土門大士さんのアーティストトークはいつものように淡々と進行し、ライブペインティングに移った。 
 壁に4枚の大きな空間があり、右から二枚目だけは既にモノクロで描かれていて、残りの3枚の空間を30分出来る所まで描き上げる感じだった。
 何の下書きもなく、シャープペンシルで左右の空間に一気に描き入れていく。油絵の具や水彩絵具では無いので「鉛筆」と表示される事があるが、彼の作品は、線の幅が一定であまり粉の出ない「シャープペンシル」が使われている。会場からの質問にも有ったが、安いものは、芯が回転して描きにくいので、文房具店に行って、やや高いものを試し書きして使っていうとの事。色鉛筆作家として知られ、カラフルな作品も多く展示されているが、ごまかしの効かない大きなモノクロ作品にも挑戦している。
 絵具を体とキャンパスに塗りたくったパフォーマンスをイメージしていたのだが、実際に行われたのは「ライブドローイング」で、30分という時間の中で完結しているもののパフォーマンス的な要素はほとんどない「公開制作」という趣きだった。
 ふと、昔ながらのお寿司屋さんは、オープンキッッチンで、全国チェーンの回転寿司は「非公開制作」だなと思った。
 階段をモチーフにしていることが多いので、みくに龍翔館にある“だまし絵”の版画家M.C.エッシャーの話をすると、若い頃に影響を受けたと話してくれた。
 作家さんが丁寧に作品解説をしてくれるし、美術館と違って、すぐ近くで鑑賞も出来るし、気に入った作品は購入できるのもギャラリーの魅力のひとつ。
 2017年9月10日(日)までやっているので、一度、足を運んで欲しい。金曜はナイター営業なので狙い目。
 (開廊時間:12:00-18:00(金曜のみ21:00まで) 休廊日:火曜,水曜)

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