世界禁煙デー2005

横濱たより185号
 
2005.5.29 発行
 WHO(世界保健機関(せかいほけんきかん)は設立40周年を迎えた1988年4月7日(世界保健デー)を第1回世界禁煙デーとし、2000年までに「たばこのない世界」を実現することを目標としました。翌年からは5月31日が世界禁煙デーとされ、毎年異なるスローガンが掲げられています。
 18回目となる2005年のテーマは、Health Professionals Against Tobacco -- Action and Answers <タバコに対して医療専門家は、行動し結果を出そう>となっています。ちなみに2004年は、Tobacco control and poverty <タバコと貧困問題>、2003年は、tobacco free film tobacco free fashion Action! <タバコの無い映画やファッションを流行らせよう。アクション!>でした。
 例年この時期はタバコ関連のニュースが増えます。10年前はニフティサーブの有料サービスでタバコ関連ニュースを集めていましたが、最近はグーグルアラートサービスでいろいろな報道機関のニュースが無料でその都度、配信されるようになり重宝しています。スワングループ(タバコ環境NPOネット)の会報「春夏秋冬」npo.mike.co.jp/letter/number.htmlではその一部を引用しています。

タバコ環境向上のための3つの柱

 2003年5月1日から健康増進法(多数の者が利用する施設の管理者に受動喫煙対策を義務付けたもの)が施行され、2005年3月9日には「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」を締結しました。タバコ問題解決に腰の重い日本政府としては格段の進歩です。
 この辺の動きを受けて多く県庁舎などの正常化(無煙化)が促進されたようですが、隠れてタバコ使用したり、喫煙所設置の動きも見られます。新たな職場における喫煙対策のためのガイドラインの策定については以下のサイトを参照。http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/05/h0509-2.html
 今月に入ってお世話になっている広告代理店とデザイン会社が相次いで正常化(無煙化)されたことがわかりました。これまでも打ち合わせではタバコ使用を遠慮してくれた会社ではありました。

 タバコ環境向上のためには、(左図参照)

1,未成年者向けの喫煙防止教育  2,職場環境・居住環境から整備  3,卒煙希望者への具体的な支援

が必要なのですが、2だけが突出した形が多く、職場などでは病院での治療を進めたり、講習会に参加させたりとかの側面支援も合わせて行う方がより効果的だと思われます。
 「分煙思想」とは何かとよく聞かれますが「より良い明日の為の意志」と答えることがあります。少し前までこんなことは無理と思われていたことでも、発想を変えてみて本質的にものごとを考えることも大切です。
 15年ほど前は福井県丁でも職員がくわえタバコで仕事していました。2005年にはブータンという仏教国がタバコを禁止する法律を施行しました。(イスラム圏ではアルコールを禁止している国も珍しくありません。)
 スモーク・ハラスメント(タバコの不始末・受動喫煙被害)反対から出発した分煙活動ですが、タバコの害のない次世代作りをテーマに活動を続けていく覚悟です。

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