横濱たよりロゴ 第322号 2011.7.11
 岩手県陸前高田の「チームふくい」第49班として参加(6)

陸前高田市内を走る自衛隊車両 車両規制が残る海岸部水没していた陸前高田市営野球場普門寺にお参り
 2日目の作業を終えて横田基幹集落センターに戻り、軽トラや施設の清掃作業。荷物を観光バスに積み込んで陸前高田ボランティアセンターに向かった。
岩手県指定天然記念物の百日紅(サルスベリ) ボランティアセンターは、岩手大学有志や各地から応援に来ている社会福祉協議会の職員、NPO関係者の混合チームだが、ボランティア希望者と支援作業のマッチング、医療支援などうまく機能しているように感じた。建物の中に入るには、アルコールで手を洗うだけでなく、消毒液でうがいするほどの気の使いよう。中では、冷たい飲み物とスナックを頂き、支援グッツなどの販売なども行っていた。2004年の福井豪雨災害は7月18日に発生し、各地にボランティアセンターが立ち上がったものの3週間後にはすべて解散しています。<参照サイト>
 陸前高田VCはいつまで継続するのかはわかりませんが、瓦礫の撤去作業はまだま残っており、息の長い活動が必要だ。もちろん、現地に行かなくても支援する形はいくつもある。ひとりじゃないよプロジェクト・福井
 朝9時のと夕方17時の青空ミーティングは、通常代表者のみで行うものだが、福井県職員の計らいで、一般ボランティア20名全員が参加・発言の機会も設けてくれた。印象的だったのは、岩手県出身で福井在住の方が、3歩前に進み、私たちの方を振り向いて感謝の言葉を述べたときだった。
 帰りに参加者と意見交換した際、コミュニケーション能力の必要性を語っている人がいたが、ボランティア活動は、被災地の力になることはもちろんだが、参加者の意識向上にも大いに寄与する。福井県の活動は県民のレベルアップにも繋がっていると感じた。(出来れば、次の福井震災に備えて20歳代、30歳代の若い人が増えて欲しい)
 お風呂休憩、食事休憩、トイレ休憩3回を取りながら福井県庁に戻ってきたのは、2011年7月4日の5時半。私自身、本当に実りの多い3泊4日だった。この間、まったく、原発関連のニュースを耳にすることが無かったのもよかった。東京経由の情報だけでは駄目だとも感じた。
 タクシーで我が家に帰って、防災準備の見直し作業に入った。
 私も勘違いしていたのだが、陸前「たかだ」ではなく、「たかた」ということを広報誌などで確認。

(1)出発 (2)洗浄 (3)横田 (4)瓦礫 (5)沈黙 (6)撤収 / 防災関連 危機管理
 

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