響のホールでワンマンライブ
2005年8月9日(火)に福井の響のホールでザ・ルーズドッグスのワンマンライブを見てきた。このライブは、8月3日に新譜「ラジオガール」でメジャーデビューを記念した「HOT犬ツアー」の一環で東京、大阪をまわっての最終日で特別なものだった。
会場1階の椅子は取り外されスタンディングスタイルで楽しめるようになっていた。10代女の子を中心に300名ほど集まっていただろうか。
彼らは全員学生服姿で登場し、「ステユーデンツ」と名乗り、学生生活最後のライブという設定でぎこちないトークでステージを進行した。
福井高専出身というバックボーンを確認するかのように懐かしいナンバーなどを演奏した。彼らは福井駅前や地下道の路上ライブから出てきたバンドだ。
彼らを最初に見たのは、4年前の2001年6月25日。福井市ホリーズ(今は無い)オープニングイベントの時だった。(横濱たより056号参照)その時の彼らはビートルズ風の衣装で登場し、ファンサービスを意識していた。
学生服のボタンを客席に投げ入れ、どんな趣向で現れるかと期待していると、甚平や酔っぱらいサラリーマンに扮して寸劇ミュージカルだった。路上弾き語りを再現したようなステージと何処までもサービス精神が旺盛だ。
新譜「ラジオガール」
いつものスタイルで再登場した彼らは「ラジオガール」(前田一平作)から歌い始めた。曲自体は6月のアースデイふくい(横濱たより186号参照)で聞いていて知っていたが、ドラムセットも使った構成で聞くのはドライブ感が有ってなおさら良かった。ビックヒットして欲しい一曲だ。新譜は、三国花火を歌った「Ha・Na・Bi」など4人のメンバーの楽曲が入った4曲入りCDだ。
勿論、彼らの原点であり、幻のファーストアルバム2曲目の「ステレオ」も演奏した。この曲が個人的に一番好きだ。(横濱たより069号参照)
2回のアンコールまでたっぷり約2時間半。最後のアンコール曲は「世界平和宣言」というストレートな反戦歌。リーダーのレスポールから弾き出されるサウンドが心に突き刺さる。ワンマンライブの2回目のアンコールでないと歌わない曲らしいが前列のファンは一緒に歌っていた。
メジャーデビューを果たした彼らだが、歌を作ること・歌うことに対する情熱、適度な緊張感を持ったメンバーの距離感などなにひとつ変わっていないことを確認できるライブだった。
生活倉庫(現在は営業をやめている福井駅近くのファッションビル)の歩道でラブソングを歌っていた彼らの飛躍を見守り続けたい。 |