開催前の不安
9月1日は「防災の日」。1923年(大正12年)に起こった東京大震災の教訓を活かすべく制定された日。日本列島は火山地帯にあり、地震が多い上、山と平地と海が極めて近接し洪水や高潮に襲われる可能性が高い。さらに今日では、原子力事故やテロによる災害などにも直面している。天災、人災とも、万一に備えることを基本に防災に努める必要があります。
7月18日に起こった福井豪雨水害はまさに身近な場所で起こった災害だった。横濱商館は幸いにも被災しなかったが、毎日、情報ボランティアとして動画配信を21日間続けてボランティア活動をしやすくなるような情報を取材発信してきました。災害専門のNPOは情報発信を放棄し、とにかく、情報の流通が悪かったです。
その中で新潟県三条市では「楽市楽座」という無料フリーマーケットが大成功したことをネットで知り、福井でも出来ないかと3日に呼びかけ人にメールを書きました。心配だったのは、
1. 支援物資の移管 2. 場所の選定 3. 運営上の注意
などでした。8日に呼びかけ人の加藤賢明さんが三国町のおけら牧場に現れ、3時間ほどじっくりとお話を聞くことができました。
結局、翌日の午前中に福井市片町のSO/CO22を借りられることになり、数名の有志で「楽市楽座in福井」http://mike.co.jp/raku/を開催することになりました。
開催後の後始末
集まるかどうか心配された救援物資はオールジャパンのMLなどのお陰で全国から次から次へと宅配便で届きました。その他、福井市や福井県の防災課に行き場が無く処理できなくなっていた物資も大量に運び込まれました。また、地元新聞やテレビが取り上げてくれたお陰で、当時の午前中に車で大量の家電製品、家具なども集ました。
ここで、はっきりわかったのは、行政機関に救援物資を送っても公平や平等の原則があるため、効率よく被災者の手元に届けられることはないということです。私達の税金を使って廃棄処分しているのが現状です。では、どうすればよいかというと、信頼の置けるNPO等を日頃から見つけておくことをお薦めします。
イベントは2日間で終了し、残ったタオルや衣料は福祉施設や青年団がワゴン車数台分持って行かれましたが、それでも業者に依頼すると13万円もの見積もりが出るほどのものが残ってしまいました。トラックを安く借りてきて、福井市長に手数料減額の書類を複数作り、数万円で処理しましたが、壊れたテレビの処理代もかかりました。善意をどのように扱うかなど難しい選択の連続でした。
なんとか収支を0円に持っていくことができ、報告CD-ROM(動画ファイル含む)も作りましたので興味のある方は2000円で郵送させていただきます。
今回、情報ボランティアや楽市楽座開催など、普段の生活とは違ったことをしてしまったのは、少し前に聞いた地球環境の講演会の影響が大きかったです。遠い遠い国の話だと思っていた戦争や災害は、実は隣で起こっている。限りある地球では今までの生活習慣を続けていくことは不可能だと気付かせてくれました。
協力してくださったみなさまに感謝いたします。
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