スワングループ、新聞社から初取材を受ける
横濱たより150号
 
2004.5.20 発行

分煙活動に理解のある新聞記者

 世界禁煙デー(5/31)が近づいてきているということで、新聞社から取材の申し込みが有った。2ヶ月ほど前に法人化が実現したばかりのスワングループ(タバコ環境NPOネット)だが、分煙活動に理解のある新聞記者さんで、「スモーク・ハラスメントを考える市民の会」のサイトも見ているようだった。
 私が分煙活動を始めた1990年頃は、新聞社内の分煙化も遅れていたし、反タバコ関連の記事を取材することは稀だった。より正確にいうと、日本の新聞社の仕組みとして、現場の記者が取材してきても、それをチェックするデスクや支社長の権限で紙面に掲載されないことが多かったとも聞いている。
 全国的にも珍しいタバコ関連のNPO法人を立ち上げた経緯や活動内容などを質問してきた。
 よく周辺取材をしてから来たようで、「福井県はタバコ使用率がおおむね10%程度全国平均より高いこと」「禁煙外来は、多くの病院に新設され、認知度は高まってきたが、利用者が少ないこと」「禁煙広報センターhttp://www.kin-en.info というサイトができている」などこちらが知らなかった情報も豊富にお持ちだった。
 「環境」という切り口では、職場や住宅の室内環境、タバコ使用したくならないような環境整備、タバコ生産による環境破壊などについても話が及んだ。どんな記事に仕上がるか楽しみだ。
 スワングループとして、
 (1)スモーク・ハラスメント対策に関する広報及び啓発活動に関する事業
 (2)企業、教育施設での分煙化に関する環境づくり支援プログラム事業
 (3)スワン文庫(タバコ・分煙関係の書籍・ビデオ等の収蔵)に関する事業
を柱にインターネット上を中心に活動を開始していることなどを話した。

 スワン文庫として、創刊15年の「禁煙ジャーナル」のバックナンバーはかなりの量を収蔵しているので、編集長の渡辺文学さんを福井にお招きして講演会&勉強会を開きたかったものだが、今年は準備が間に合わなかった。
 広域学習グループとして登録している福井市下六条のゆーあい福井は車で来る人にも、無料のフレンドリーバスを利用するのも便利だと考えている。
 「喫煙防止教育」と「禁煙教育」の違い、正常化(無煙化)という言葉の意味など、丁寧にサイトで説明しながら、タバコに依存しない子供達の育成を長いスパンで達成していきたい。
 取材時にスワングループとして独自にビデオカメラを回し、
 1.NPO化して分煙活動が変わったことは?公益法人としての責任。
 2.近年の分煙化の進行状況は?県庁関連施設は進んだが日常的に利用する飲食店はまだまだこれからの活動が必要なこと。
 3.メンバーにタバコ使用者はいるか?全員が吸わないわけではなし、タバコ使用者をいじめる会ではない。
 4.健康増進法でうたわれた「受動喫煙被害の防止」の認識不足し、啓蒙活動が必要なこと。
 5.活動の原動力は?スモーク・ハラスメントはセクシャルハラスメント同様、差別問題・人権問題であること。
の5項目は、短い動画としてインターネット配信している。
 「個」が尊重され、多様な選択肢の有る社会の実現を目指している。
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