タバコ環境NPOネットが法人格取得
横濱たより145号
 
2004.3.13 発行

愛称:スワングループ

 この会は、1994年の福井市長選挙の際、市役所ロビーの正常化(禁煙化)を実現した「スモーク・ハラスメントを考える市民の会」を発展的に解消し、2003年11月16日に設立総会を行いました。
(1)スモーク・ハラスメント対策に関する広報及び啓発活動に関する事業
(2)企業、教育施設での分煙化に関する環境づくり支援プログラム事業
(3)スワン文庫(タバコ・分煙関係の書籍・ビデオ等の収蔵)に関する事業

を柱にインターネット上を中心に動画配信などの活動を開始していく予定です。ウェブサイトは http://npo.mike.co.jp
 マスコットキャラクターは左図の白鳥です。白鳥は英語で"スワン"。タバコを吸わない=スワンとかけています。運動の波紋を徐々に広げて行けたらと考えています。
 開かれた特別非営利活動法人ですから、タバコ使用者をいじめようなどという趣旨は全くありません。当然、入会規定に「タバコを吸わないこと」というのは有りません。実際に設立総会を行った時点では約2割の方が現役のタバコ使用者でした。
 2003年秋にNPO関連のいくつかのイベントに参加し、会計処理の勉強会にも顔を出しました。多くの書類を整え、県民会館5階のふくい県民活動センターに法人化の申請を出したのが12月5日。西川一誠福井県知事から認証されたのが2004年2月26日でした(福井県指令男女県第1035号)
 それを受けて春山合同庁舎5階の法務局に印鑑登録の手続き等を行い、3月5日に法人成立となりました(会社法人等番号2100-05-005071)。3月12日には福井銀行本店に法人の銀行口座も開きました。理事長の月田千栄子と一緒に慣れない作業のため、それぞれ数回は足を運び大変でしたが良い社会勉強になりました。
 全国的には大阪の「子どもに無煙環境を」推進協議会のサイトなどを参考にしていきたいと思います。

設立の趣旨
 タバコ環境問題は20世紀半ばに大きくクローズアップされ、日本を含む世界各地で地道な活動が続けられ、少しずつ改善されてきました。しかし、残念ながら国内ではもっぱらタバコ使用者の体の健康問題に矮小化される傾向が強く、ややもするといつでもどこでもタバコ使用を認めようとすることが人権拡大だと誤って解釈されたこともありました。
 21世紀に入り、全国チェーンの飲食店で灰皿を店内から撤去した正常化される店も出始め、2003年5月には受動喫煙被害を防止することを明記した健康増進法が施行されたのは大いなる進歩です。しかし、男女共同参画法の精神に反して職場や家庭でのスモーク・ハラスメントがあり、「個人」が尊重されているとは言い難い状況です。発言力の弱いこどもがその被害に遭うことも少なくありません。
 そこで、未成年者がニコチン依存にならないような喫煙防止教育、受動喫煙被害者の救済をベースにする活動を目的とする会を設立することにしました。タバコ使用者個人を攻撃したり、対立するものではなく、むしろ、タバコを取り巻く環境を整備することにより、タバコ依存からの脱却・正常化の手助けも含めていくものです。タバコの煙を自由な行動を阻害する一種のバリアと捉え、 バリアフリー社会、ノーマライゼーション社会を目指します。
 社会システムが複雑化し、市民のニーズが従来の行政機構では吸収しかねる状況になってきております。それを埋めるためにも市民活動をNPO法人として幅広く継続的に活動する組織が必要だと判断しました。また、将来的には政策を立案し、提案していけるように計画しております。「個人」を尊重し、選択肢の広い社会の実現を目指します。
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