宮ノ下コスモス公苑
横濱たより132号
 
2003.9.18 発行



広大なコスモス畑

 イラストレーターの月田千栄子のスケッチ旅行に同行し、宮ノ下コスモス公苑に行ってきた。 東京ドームの10倍以上の敷地に、約7,600万本のコスモスが咲き誇る広大な畑があると、噂になっている場所だ。
 宮ノ下地区は、住所で言うと福井市江上町・御所垣内町にまたがるところで、福井市内から明治橋を渡って、鷹巣海岸に向かう途中にある。小さな看板しかでていないので注意が必要だ。
<宮の下花の郷づくり実行委員会(宮の下公民館内)tel:0776-59-1150>
 360度見渡す限りのコスモス畑ではあるが、畑の向こうに民家や農業施設が見えてしまうので、思っていたより小さく感じた。
 時期が早すぎたのかコスモスはまだ2分咲という感じだったが、満開の時期は、一面がカラフルに色付くという。
コスモスは1.5m間隔くらいで植えられていて、その中を歩けるようにもなっている。自然に生えているわけではなく、きちんと整備しているわけだ。花畑の迷路も造られていた。
 平日にもかかわらず、次々に乗用車が入ってくる。福井ナンバー以外でも大阪・中京ナンバーの車も見られた。ファミリーやアベックがドライブがてらやってくるという感じだ。
 
土日祝には、大型バスも乗り付けてくるそうで、花畑を走るハナトラ(ひとり200円)も運行するらしい
 地元で取れた農産物や加工品を売るテントでは、越のルビーや取れたての枝豆などが人気を集めていた。麺類、軽食、お汁粉を売る店も開いており、地元の婦人会などが交代で運営している。

本来は水田
 ある程度観光開発されているとはいえ、入場は無料。所々に協力金を集める箱とゴミ箱(燃やせるゴミと燃やせないゴミに分別)が置かれている。これといった駐車場もなく、道路脇に停めておくという感じだ。大型バスは別のルートでターンできるように工夫されていた。
 コスモス畑に隣接して白い綺麗な花畑もあった。赤い茎と葉の緑のコントラストが美しいそば畑だ。
 福井は越前おろしそば(出汁に大量の大根おろしをいれたそば)が有名だが、多くのそばは安価な外国産になっていると聞く。このそば畑も高級国産そば粉になるのだろうが、この場所も本来は水田だった場所だ。
 減反政策で米を作ることが出来なくなった為、有効利用していると考えられる。
 そば畑を過ぎるとたわわに実ったコシヒカリが刈り取りを待っていた。本来の福井の秋の風景とそば畑、コスモス畑のコントラストは非常に刺激的な風景だった。

 2003年9月28日()には、コスモスまつりが開かれるが、見頃は10月上旬までだという。

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