健康増進法が5月に施行
横濱たより123号
 
2003.5.30発行

健世界禁煙デー2003

 世界保健機関(WHO)が世界中の国々に呼びかけている世界禁煙デー(5月31日)は今年で第16回目となった。今年の標語は「たばこと無縁の映画やファッションへ行動を。」(WHOの標語: tobacco free film, tobacco free fashion, Action! )となっている。6月2日(月)には 科学技術館サイエンスホール(東京都千代田区北の丸公園2-1)でシンポジウムも開催される。
http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/main.html
 この15年間は確実に分煙社会に向かって進んできたが、まだまだ、遅れが目に付くことも少なくない。とにかく、諦めずに粘り強く分煙活動を続けていきたいと思う。それが、普通の人にも不幸にもタバコ使用者にさせられた人の為になると信じている。
 そんな中、2003年5月1日から健康増進法(公共施設の管理者に受動喫煙対策を義務付けたもの)が施行された。地方都市の福井に住んでいると大きな変化は感じられないが、先月、羽田空港に行った際に右上のような張り紙を発見した。関東大手私鉄の駅構内が正常化されるという嬉しいものだった。もちろん、電車の中はかなり以前から正常化(禁煙化)されている。構内もそれに習ったわけだ。
健康増進法概要
http://www.health-net.or.jp/topics/zosinho/gaiyo.html

 今度の法律で注目すべき点は、スモーク・ハラスメント(タバコの不始末(火災や不法投棄)、受動喫煙被害)にしっかりと言及していることだろう。私が分煙活動を始めた15年ほど前には、「受動喫煙」という用語自体もまったく認知されておらず、タバコと健康の問題は、単にタバコ使用者は肺ガンになりやすい程度にしか考えられていなかった。
 今では、タバコ使用者の罹りやすい疾病は、あらゆるガンに止まらず、抜け毛、虫歯、歯槽膿漏、水虫も含まれることが一般的に知られるようになってきた。半ばジョークとして「タバコは百害あって一利なしということわざは間違いで、アルツハイマー病に罹りにくいという一利がある」と語られることがあるが、アルツハイマー病以外のぼけには効果がないし、百害があるのは明白だ。
受動喫煙防止対策について http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/judou.html

 また、文化財保護の観点からタバコ規制に乗り出したのは栃木県日光市。世界遺産や自然を保護するため、文化財周辺での歩きたばこや市内全域で吸い殻などのポイ捨てを禁止する「日光市環境美化都市条例」も同じ日から施行された。
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2003may/01/CN2003050101000149C3Z10.html


結婚披露宴の正常化について

 レストランなどでランチライムの正常化(禁煙化)は増えていたが、まだまだ、結婚披露宴の正常化は進んでいないようだ。
 私は分煙活動家なので結婚式の案内の打診が来ると、すぐに正常化の提案をするようにしている。案内状に明記し、きちんと準備していけばまったく費用のかかることでもなくスムーズに受け入れられると思いきやそうでもない。披露宴は誰のために何のためにするのかを勘違いしている場合もある。親や親戚、はたまた、来賓と呼ばれる雇い主のためにしているのだろうか。
 そんなとき、私はお祝い金だけ送って披露宴には参加しないようにしている。幼児や妊婦も参加ことも多い、折角の門出を正常化できないとはまったく気の毒だ。私のような行動をする人はまだまだ1%にも満たないだろうが、せめて5%の20人にひとりが行動を共にしてくれたら、披露宴の正常化は進むだろう。

スモーク・ハラスメントを考える市民の会  http://www.mike.co.jp/smoke/

 

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