あおいサービスステーションの正常化(禁煙化)
横濱たより105号
 
2002.11.8 発行

一般市民が集まる民間会社の施設
 2002年10月から千代田区の一部地域を対象とした生活環境条例「安全で快適な千代田区の生活環境の整備に関する条例」が施行される。俗に言う「タバコポイ捨て禁止条例」だ。菊川怜さんがイメージキャラクターのポスターも作られたようだ。これと時を同じくして牛丼チェーンの吉野屋も24時間との正常化(禁煙化)された。これまではランチタイムだけだったのでいつでも安心して利用できる。
 
福井ではあおい商事http://www.aoiaoi.co.jpのサービスステーション(ガソリンスタンド)が全店舗で正常化された。県内各地に支店を持ち、自動車学校経営から新車・中古車販売まで手がける企業だ。それまで待合室というといつもタバコの煙臭く、長居をしたくない場所という感じだったが、洗車や点検などゆっくりと待つことが出来るようになった。
 また、ホームセンターのカーマの休憩所も正常化された。販売店舗内は正常化されていたが、トイレの前の休憩所はいつも煙く、避けて通りたい場所のひとつだった。
 ガソリンスタンドもホームセンターも一般市民が集まる民間施設で、金持ちしか利用できない豪華客船同様、タバコの心配をしなくても良くなったのはそれだけ、分煙(スモーク・ハラスメント対策)の考え方が浸透してきた結果だと言える。サービス業として当然の措置だがなかなか実施できていないのが悲しい現実だ。
 全国の金融機関の中でいち早く分煙化に乗り出したのは、福井銀行。全国店舗を原則禁煙にし、1カ所だけ灰皿と案内看板を設置するというものだったが、1993年8月から実施している。あれから10年近く経っているのだ。

本当のサービスとは

 福井銀行が分煙化に踏み切ったときにも、明確にサービスの考え方を変えたことが明記されていた。従来のタバコを吸わせることをサービスと考えるのではなく、綺麗な空気をお客様に提供することをサービスとしたことだ。
 今回、あおいSSに張り出されたポスターには、喫煙による健康被害と環境問題という視点を明確にしており、「副流煙」「受動喫煙」の説明もしている(画像をクリックすると大きな画像で確認できます)。
 それまで不潔な灰皿が置かれていたテーブルにはガムが置かれ、清潔に保たれていた。サービス業として見習いたいものだ。
 今でも多くのサービス施設はタバコを野放しにしているが、吸わせるのがサービスというなら「トルネックスシステム」などのきちんとした分煙装置を導入すべきだろう。

 9月に小泉純一郎首相が朝鮮民主主義人民共和国と国交正常化交渉を本格化させ、毎日、テレビや新聞で報道されている。正常化は英語でノーマライゼーションと言うらしいが、それまで煙かったサービス施設がそうでなくなるのは正に正常化だと思う。念のため括弧付きで(禁煙化)としているが、本来の姿だ。
 タバコの煙に悩まされることなく暮らせる社会作りこそ正常化で、それを後押しするのが本当のサービスであり利益も上がることだろう。

 

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