東京・新宿に無煙酒場「おでんせ」オープン!
横濱たより101号
 
2002.10.15 発行

新宿区役所の西側・ゴールデン街の一角
 JR新宿駅の東口・歌舞伎町のはずれ、新宿区役所の西側の地区に「ゴールデン街」と呼ばれる一角がある。1990年代のバブル経済全盛の頃は、1坪1億円近くの値が付き地上げの対象になっていたが、地権者が複雑に入り組んでいたことが幸いしてそのまま残ることが出来た地域だ。
  歌舞伎町は学生時代にディスコや合コンで遊んだものだが、ゴールデン街は名前しか聞いことがなかった。
 禁煙ジャーナル(tel:03-3222-6781)編集長・渡辺文学さんと待ち合わせていたので、恐る恐る足を踏み入れてみた。
昔の小学校のような木造2階建てが狭い路地をはさんで建ち並び、猥雑さと温かみが魅力のゴールデン街。歩いてみると何とも言えない懐かしさがある。ほとんどの店舗は15平米=4.5坪しかなく、5人も座ると一杯になるカウンターとテーブル席がひとつという構成。
 2002年9月3日にオープンした無煙酒場「おでんせ」(岩手弁でいらっしゃいの意味)は、「CHAMPION」という店の横を曲がり数軒目の禁煙マークが張ってある赤い扉の店。日本で完全禁煙の店をやるだけあって一般的な看板さえ出していないこだわりかた。2階が「TWIN」という看板が出ているのでこれが目印となった。


手料理と空気が美味しい店をもり立てよう
 オーナーの吉田宗子さんは、かつては1日60本のヘビースモーカー。何度も断煙に失敗してきたが7年前に成功。自由になった喜びも大きかったことだろう。食い道楽だった両親の影響で手作り料理には自信があり、千葉・勝浦の漁師から仕入れた魚料理と野菜料理を手早く出してくれる。
 単品オーダーのメニューはなく、お飲物つき1500円からと信じられない低料金から楽しめる。私の場合、追加のおつまみ数種類と中ビール、焼酎を飲んでたったの3000円だった。新宿で安心して飲める店として誰にでもお勧めしたい。

 お客の中にはタバコ使用者もいるが、赤い灰皿缶を持って外に出ることになっている。この店に来たことがニコチンの奴隷から解放されるきっかけになる人も出てくることだろう。

 カルフォルニア州では1990年代半ばから従業員や客を受動喫煙被害から守るためにすべての飲食店はNo Smokingになっているが、遅れた東洋の島国もやはく本当の自由というものに気が付いて欲しいものだ。
 地方都市ではなかなか実現まで時間が掛かるかも知れない。それまで、せいぜいこの東京・新宿「おでんせ」に顔を出してみようではありませんか。
 あの店は煙いと言っているだけでなく、こんな店をもり立てながら分煙社会へのスムーズな移行を進めたい。

「おでんせ」東京・新宿ゴールデン街
 午後6時〜午前2時(日・祭日休み)
 電話:03-3205-0420
 
マイク・ヨコハマから聞いて来たと言うと特典が有るはず(^^;

 

 

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