横濱たより


不定期発行067-3 2001.10.11発行
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経営安定セミナー


板倉雄一郎来福 2001.10.11
 1999年5月に読んで感動した「社長失格」の著者・板倉雄一郎氏福井商工会議所B1のセミナーに来るというので喜び勇んで出かけた。
 冒頭、経営に安定などあり得ないと論破。
 日本的経営手法において、会社の存続が経営の最重要項目であるのに対して、ベンチャーは会社の前に事業がある。ベンチャーは、全ての経営資源(ひと・もの・金・時間)を一つのビジネスメソッドに集中投下し、研究開発やマーケティングを急速に実行し、短期間にマーケットにおいて、ある一定のポジションを確保しようとする経営スタイル。
 よって、数少ない大成功を収めるベンチャーがある一方で、大多数の失敗が現実となる〜事業の失敗が会社の倒産と直結するからであると語った。

 氏は現在、 ベンチャーマトリックス株式会社の社長を務めながら、年間50〜60本の講演会、雑誌の執筆、小説もこなしているという。同じ同世代人として刺激を受ける。


勝てば官軍か?
 講演開始25分後には上着を脱ぎ、ホワイトボードにチャートを牡蛎ながらの熱弁。ソニーのバイオにパワーポイントという組み合わせで資料をまとめているようだった。
 リスクを回避することはもちろん大切だが、回避ばかりしていることでより大きなリスクを背負い込むことになる実例を任天堂とプレイステーションを例に説明。勝つ続けるためには、リスクテイクが必要で、ドラスティックに改革していかないと企業は消え去る。
 アメリカで50年以上ダウジョーンズにリストアップされ続いている大企業は、エジソンの作ったGE(ジェネラルエレクトロニック)だけだが、電気製品よりも金融会社として生き残っていることを紹介。

 日本では、成功すれば官軍、失敗すれば悪人とレッテルを貼られる。悪人になりたくなくて高利貸しに手を出したり粉飾決済でごまかした入りする人が多いが、ビジネスはフェアにやったかどうかという視点が大切。
 失敗によってベンチャー企業が無くなっても、人材・ドキュメント・プルダクツなどは別の形で集約されて社会に還元されていく。それがみんなが豊かになる力にもなる。
 これまでは、失敗から目を背けてきたが、失敗による経験が新たなビジネスチャンスを呼ぶ。失敗を怖れずに、言い訳をせずチャレンジして欲しい。
 日本人っは社会の仕組みの理解が不足している。なんとなくで判断することをやめようとコンビニとアマゾンドットコムのどちらがIT企業なのかを説明。
 アメリカ経済モデル万歳的な考え方のようだが、しっかり、武力行使には反対の意見ものべながら、余談を交えながらの楽しい90分でした。


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