福井県内の修学旅行の定番といえば、小学校が京都・奈良・大阪(ユニバーサルスタジオジャパンが人気)の1泊旅行、中学校は、東京方面(ただし、45年前の福井市立明道中学校は、広島・山口県だった)の2泊or3泊で、東京ディズニーランドが人気。行きと帰りに、新幹線と飛行機(石川県小松空港と東京と羽田空港)を利用する学校もある。
2020年3月からのコロナ禍で、県境を越える修学旅行はすべて中止になり、福井県内をバスで巡る修学旅行がメインとなった。クラスごとに別々のルートでたどり、宿泊地で合流する形式が一般的。バス会社も宿泊地も地元なので、旅行業者にとっては、ほっと一息という感じだろうか。
卒業アルバム制作のために写真撮影を請け負っている業者は、複数クラスの別々の行き先を追いかけるのは不可能で、写真家仲間に応援を頼むことになり、私にも依頼があり、あちこちにバスを追いかけることとなった。自然と山本コウタローとウィークエンドの"岬めぐり"(1974年発売)を口ずさんでしまう。子ども達を撮る仕事だが、要所要所での集合写真撮影は、時間を掛けずに撮影しないといけないので事前の準備と笑顔を引き出すトークも重要になる。
京都や奈良なら古いお寺を巡ることになるが、海のある奈良とも呼ばれる"小浜"や鯖街道の"熊川宿"あたりも風情があるし、意外に嶺北の人には新鮮かも知れない。
歴史文化を訪ねること以外に、アウトドア体験も多い。カヌーやボート体験できる施設は福井県内に複数ある。ものづくり体験として、ソフトクリーム、窯でのピザ焼き、モビール、塗り箸、陶器、越前和紙つくりなども人気。
文化祭、体育祭なども残暑厳しい9月に行う学校が増え、受験に備えているのだと感じる。
|