2018年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で話題の明智光秀ゆかりの称念寺(福井県丸岡町長崎19-17)を観光する機会を得た。
古城・丸岡城や閻魔さんの安楽寺から車で西に数分の場所だが、全く知らなかった。
境内には、新田義貞(1300~1338年)のお墓もあり、本堂には木像が安置されている。足羽山にある藤島神社には新田義貞公顕彰会があるが、お墓は丸岡だとは知らなかった。ちなみに、1660年に兜が見つかった場所が福井市新田塚と呼ばれている。
称念寺は、拝観料が無料な上に、2019年に発足した観光ガイドさんが親切丁寧に案内してくれる(サイトでは1000円と書かれているが取られなかった)。ここ寺の地名が「長崎」で隣村が「舟寄」であるのは、運河を使った水陸の拠点として栄えていた事、光秀と妻・妻木煕子(ひろこ)が10年程住み、細川ガラシャを産んだ事などがわかった。朝倉義景の家臣を呼んでの連歌の会を催したという「黒髪伝説」に関しては、100万円くらいではないかという。内助の功を讃える松尾芭蕉の句『月さびよ 明智が妻の咄(はなし)せむ』が印象に残った。時宗という宗教に付いても多くを学べた。
あちこちに立てられた幟(のぼり)のイラストが妙な重厚感がある手に取って見ると、布に染めたものではなく、特殊織物で表現されているという。地元の小杉織物の浴衣帯(全国シェアの9割)を作る技術らしい。流石、繊維王国の福井だと納得して寺を後にした。
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