
2019年5月5日(日)に福井市順化のメトロ劇場で行われた「素晴らしきかな活動写真」を見てきた。
活動弁士ハルキさんが同時に舞台袖で語る映画上映。
午前の部は、小津安二郎監督の1934年(昭和9年)作品の「浮草物語」(89分)。
活動弁士というのは、始めての体験だったが、まずは、前説明で映画の内容等を語るエンターテナーだった。
無声映画の内容に合わせて、男性、女性、子どもの台詞を巧みに使い分ける。上質のモノクロ映画だけに見応えがある。モノクロ映画だけに妙に女優が色っぽい。所々に台詞やトガキが入るのは、古い喜劇王・チャップリン映画と同じ。当時の映像技術なので固定カメラが多い。
12年前、ベトナムの映画館でハリウッド映画を女性だけのベトナム語解説付きで見たことを思い出した。世の中には、字幕スーパーでも吹き替えでもない映画上映もあるのだ。映画のことを「活動写真」と呼んでいたのがよくわかった。
古い映画にちなみ、創業70周年を誇る老舗の今川焼を5種類差し入れしておいたが、上映後にツーショット写真を撮ってもらえた。
|