2018年9月23日(日)に山口マオ原画展を見に、越前市今立地区の越前和紙の里にパートナーと行って来た。
岡太神社・大瀧神社 千三百年大祭記念事業の一環で、卯立の工芸館1階座敷で、講演とよみきかせの会に千葉県海猫堂から作家さんも来るという。
わにわにシリーズで何度も読んだ作家だったので、車を飛ばして今立に急いだ。30分程遅れて入った田の字の座敷には、親子連れがメインの150名程の聴衆を前に静かに山口マオさんが、最初と最後の絵の間違い探しや、絵本制作の裏話を静かにされていた。
版画で作られる絵本だが、元々は下書きを描き、それをベースに出版社の複数の方と編集会議を開き、いろいろな意見を集約してから版画制作に取りかかるという。特に、「わにわにのおおけが」という作品では、作家自身がカッターナイフで手を切ってしまった事をベースにストーリーを展開させたものだが、カッターを工作鋏に変更になった経緯を面白可笑しく話して下さった。文を担当される小風さちさんから作業部屋を見せて欲しいと頼まれる下りも面白かった。
絵本を持って行くのを忘れたので、急いでパピルス館で布製のバックを購入し、サイン会に並んだ。イラストレーター・林静一さんもそうだったが、名前と日付だけではなく、丁寧にイラストも描いて下さる。時間をオーバーしてもしっかり描いてくれる。
わにわにシリーズ以外にも多くの動物を描いているし、流木をアレンジした「せんそうほうき」という作品も展示されていた。
イベントには、陶芸家、国際交流関係、公民館関係、教育関係、図書館司書の知り合いにお会いしたが「作家さんは女性だと思っていた」というのが印象的。確かに「まお」を変換すると「麻央」が最初に出てくる。既に,中学生、大学生になった子ども達に「わにわにシリーズ」のことを聞くと、私たち程、思い入れは無かったようだ。
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