
2017年10月5日(木)に、お風呂のデパート「たきのゆ」プレオープンに行ってきた。福井競輪場の東側、福井市足羽2-17-4にある創業1935年の銭湯で現在は三代目のヒゲ店長(長谷川多聞氏)が切り盛りしている。
新築してから30年ほど経過し、1ヶ月ほど営業をやめて、ボイラーなどの改修工事を進めてきた。積極的にFacebookなどでも情報発信する銭湯。
常連というほど通っていたわけではないが、子どもの友達が泊まりにきた時(全長8mのプールで水泳可能)や大きな仕事が一段落した時、毎月26日のレモン湯の日などにゆっくりお湯に浸かってきた。
内風呂(住宅内の入浴設備で高度成長期以前は少なかった)が一般化し、「ふるさと創生事業」の行政主導による格安入浴設備の乱立、スーパー銭湯(入浴設備に大規模な飲食スペースや娯楽施設が併設)の台頭の中、地域密着型の「銭湯」として頑張っている。人口26万人の福井市には、10軒ほどしか残っていない。
露天風呂や、寝風呂、薬湯などに加え、サウナも楽しめる(大人430円+サウナ70円)。
ヒゲ店長が子どもの頃、創業者の祖父から言われた
「なぁ、ター坊、風呂屋にとって一番大切なのはな、風呂代をもらうことじゃないぞ。疲れた顔がほっこりゆるんで『あ〜、いいお湯だったわ〜、気持ちよかったわのぉ〜』って言葉をもらうことなんや。よう覚えとき」がサービスのベースになっているようだ。
お客様を笑顔にし、幾ばくのお金を頂くのは、ビジュアル・クリエーターとスタンスが同じだ。
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