
2017年8月20日(日)に、”おそばを食べながら映画を見よう!
「人生、ここにあり!」上映会 〜越前町編〜”というのが開かれた。
受付で、食べたい蕎麦を注文し、映画が終わってから、食べながら意見交換するという趣向。参加費は無料。
世界ではじめて精神病院を廃止した国、イタリアが舞台で、病院を出た元患者たちが、"Si, puo` fare (やればできるさ)"を合言葉に、仕事や人生に奮闘する姿を描き、笑って泣いて最後は希望が残る、実話を元に作られた物語。
ドキュメンタリー映画ではなく、うまい俳優に、ライティングやカット割り、カメラワークに凝った映像的なクオリティも非常に高い映画だった。コメディー映画として仕上げられている。
数年前にNPO関係のイベントでこの映画を観た主催者のOtani Maiさん(現代美術系や国際交流系での友人)は、実際にイタリアまで足を運び、モデルとなった社会的協同組合に住み込みでボランティアをしてきたのだという。写真を見せながらいろいろな想いを語ってくれた。医療系の仕事をしていることを初めて知ったが、関連図書にも多くの付箋が貼られていたのが印象的。
イタリアというと脳天気に暮らしているイメージだったが、人生における仕事の重要性が非常に高いお国柄もわかり、1978年に「バザーリア法(法律180号)」と呼ばれる精神医療改革の法律が出来たことも知ることが出来た。入院中心主義から一転地域・外来治療中心へと展開しているという。
鯖江市内から旧宮崎村に移転した「十割蕎麦 だんこん舎(や)」さんは、アートの展示会や音楽会など多様な使い方をさせてくれる懐の深さを持つお店。父親の父親が、熊谷(くまだん)と呼ばれるエリアの出身だけに、なんとなく落ち着ける。
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