
2017年7月21日(金)に滋賀県彦根市商工会議所で「幻の彦根りんご復活200年祭&第2回和りんごサミット」が開かれた。江戸時代に彦根藩に農園が開かれてから200年が経過することを記念し、復活させた「彦根りんご」と全国各地の和りんご産地の交流イベント。
イベント前日に彦根城内にある図書館の芝生広場で、滋賀県知事らを招いて植樹祭を行い、翌日のイベントでは撮って出しビデオ上映および、イベント記録DVD制作が私の仕事だ。
イベントでは、歴史的な背景などの基調講演(第一部)に続き、青森県、長野県(2カ所)、福井県(福井市東郷地区)の4つの和りんご産地からの報告がされた。会場を彦根りんご園に移しての交流会は、盛大に盛り上がった。
明治時代に外国から入ってきたソフトボールほどある西洋りんごに押されて、ゴルフボール大の和りんごは、ほとんど、栽培されなくなっている。経済的な農業という観点ではなく、伝統文化、郷土愛、まちづくり、子どもの教育という観点から栽培しているグループが存在している。もちろん、長野県りんごを使ったシードル(720mlで1800円)を毎年、完売している飯綱町の例もある。
伊勢神宮や善光寺に収穫した和りんごを奉納したりしているグループがあるが、客観的、公的な資料として後世の残す事が目的のひとつとなっており、次の100年、200年が視野に入っている事に驚かされた。
今後も和りんごを通じたユニークな人々のネットワークは広がっていく事だろう。
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