2017年2月12日(日)に福井県立大学で「JDDnetセミナー in 福井 2017」が、午前中から午後にかけて開かれた。<動画配信ページ>
JDDネットというのは、一般社団法人日本発達障害ネットワークのことで、社会生活を送る上で様々な困難を来すことがないよう、あるいは困難に直面した際に支援をするために活動している団体。
ある調査によると6.5%ほどが発達障がい児ということで、多くの知り合いが会場に顔を出していた。それほど珍しい障がいではないのだ。
基調講演の中でのキーワードは、「ユニバーサルな教育環境と合理的配慮(個別的配慮)」、「ペアレントメンター(医師や研究者ではなく、発達障がい児を育てた経験のあるボランティア支援者)」かと思った。また、父親を対象とした支援ミーティングが母親対象とは全く違うアプローチが必要という井上雅彦氏の話には、妙に説得力があった。この辺は、子供会の世話人会にも通じるモノを感じた。
行政関係者の報告もあったが、福祉、医療機関とも連携して、様々な取り組みがなされているのが現状だ。
これとは、まったく別の動きとして、2月1日には、「司法関係者のための発達障がい勉強会」が福井弁護士会で開催され、最高裁判所、最高検察庁、日本弁護士連合会と法務省に対して,司法関係者に対する発達障がいに関する教育・研修の充実を申し入れるなどの動きもある。
個人が尊重され、選択肢の広い社会の実現を目指して行きたい。
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