裁判の被告人の環境活動のビデオ収録を行った経験があること、2ch掲示板の憶測に基づく書き込み、一般市民の興味本位の推測など、どこに真実があるのかを知りたくて、裁判の傍聴を2回(9/15は抽選無し、9/21は約2倍の抽選)してきた。2009年に始まった裁判員裁判の裁判員に呼ばれた経験はないが、2000年頃から啓発活動を手伝ってきた。
もう20年以上前だが、事件における「七五三の法則」というのを聞いた経験がある。事件発生時にわかっていることは3割、裁判が始まるときにわかっていることは、5割、裁判が結審したときにわかっていることは7割という話。判決が出れば99%のことが判明していると信じていた私にはにわかに信じられなかったが、実際に裁判を傍聴しているとい「七五三の法則」が良く理解できた。
22日には、論告求刑があり、懲役13年が妥当という検察側と、両親が社会復帰後のサポートを行う、再犯の可能性がない、勝山での環境教育の実績がある、刑務所に行くことでかえってマイナスの影響が懸念されるということで、執行猶予付きの判決が妥当と弁護側。
最後に被告人に発言の機会が与えられたが、10分ほど淡々とお詫びを述べ、傍聴席にも頭を下げた。
判決宣告(9月29日 午後4時)がどうであれ、これだけの膨大なエネルギーを使った裁判で得られた結果が、単なる量刑の問題で終わるのは勿体ない気がする。
どの時点でどうしていれば、ひとの命を救えたのか?今回の事件で、物理的に亡くなったのは、MWさんひとりだけですが、元妻、子ども2人の合計4人(あるいは、被告人も含めて5人)の人生がほぼ無くなってしまったと思えてきます。
私が当事者(被告人)であったなら、どの時点かは別として、現在の状況を包み隠さず元妻に話し、若い女性とどこか別の場所で新しい人生を始めておくべきだったと感じた。
それでも、元妻や子どもの3名の人生が無くなってしまう可能性が大ですが、少なくとも、MWさんの命は救えたのではないだろうか?
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