
2016年5月21日に、福井出身の俳優・日野陽仁さん(羽水高校卒)の舞台挨拶があるというので、映画「つぐむもの」(犬童一利監督)を観に、テアトルサンクに向かった。
驚いたのは、冒頭のスーパーマッケットでの買い物シーン。日野陽仁さん演じる和紙組合長と一緒にいるのは、俳優・森永悠希さん演じる和紙職人に憧れる若者。映画「ちはやふる」で「つくえ君」を演じている彼だったのだ。メインの舞台は、福井県越前市の今立地区。倒れても人の手は借りたく無いという頑固な越前和紙職人(石倉三郎)と韓国からやってきた落ちこぼれ女子(キム・コッピ)を軸に話が展開する。
適度に旧武生市街地や東尋坊や松島水族館を登場させ、派手なシーンこそ無いが、国際交流、伝統工芸、介護問題、人生の終わり方などを絶妙なバランスで映像が作られている。勿論、芸歴50年で初主演となった石倉三郎の演技も光る。
舞台挨拶では、韓国人俳優と演劇論を語り合った事や、白いマッコリはカルピスを使って撮影した事、役者が使う福井弁のこと等を面白可笑しく語ってくれ、高校時代の同級生から花束が贈られていた。(司会は、フリーアナウンサーの坂井ちよみさん)
6月17日までは、テアトルサンク、18日から7月1日までは、メトロ劇場で上映されるので、是非、観て欲しい。
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