
少し前から気になっていた「憲法カフェ」というものが福井県池田町で開かれるというので来た。講師は、明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)所属の弘川欣絵(よしえ)弁護士。あすわかは、全国450名ほどの若手弁護士の集団で週末を中心に全国各地で憲法カフェを開いているようだ。
人口3500人の池田町に何人集まるのだろうかと心配していたが、会場の和室は、幼児から年配者まででぎっしり。地元スタッフの手作りお菓子とコーヒーが配られ、和やかな雰囲気の中、紙一枚に収まる「日本国憲法」の解説。イラストやクイズを織り交ぜ、参加者も○や×を回答しながら、第3章までであっという間の90分で前半が終了。平和主義、国民主権、基本的人権の尊重など懐かしい用語も耳にした。一番大切なのは、第13条の「すべて国民は、個人として尊重される。」ということ。憲法に明記されていない「知る権利」や「プライバシーの尊重」なども憲法改正無しで包括的に取り込む考え方等も紹介。明治憲法との違いを対比しながら、「立憲主義の憲法」の大切さを力説。憲法は国民ではなく「権力の暴走を縛るもの」というのが大原則。このあたりは、2015年6月の「憲法シンポジウム」でも学んだ通り。
時間の都合で、前半のみで帰ることになったが、会場に詰めかけた若いお母さん方の多さを見て、日本が危険な方向に進みつつ有ることを実感し、出来る事から行動に移して行こうと感じた。
<講師に許可を貰った動画収録・配信のページ>
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