
悲願の競技かるた名人位を出した福井渚会(500号参照)。そんな中、映画「ちはやふる」上の句が3月19日(土)に封切られテアトルサンクに見に行った。600席近いシネマ1の大スクリーンで楽しむことができた。
実は、漫画もアニメも見た事がなかったので、事前にたい焼き屋「たいあん」で原作を予習。主演の広瀬すずをはじめ、若手俳優はひとりも顔と名前が一致しない中、それほど期待していなかった。
映画を見てびっくり!!!
かるたを語る世界観の大きさ、人間ドラマとしての緻密な構成、CGやドローンを巧みに使った映像などうなってしまった。
団体戦で5試合とも取り札が出て一斉に動く等、実際にはあり得ないシーン(後日、このシーンは最近の団体戦のルールで実際にあることを福井渚会で知りました)もあるが、全体的にしっかり競技かるたを描いていて好感が持てる。ゲームの仕組みを知らないとよくわからない事もあるが、説明的な台詞も適度で、多くの人に楽しんでもらえるように作られていた。
東京都府中市から福井県あわら市に引っ越してきた「新」が福井弁をしゃべったり、かるた部の部長になる「太一」、古典大好き呉服屋の娘「奏」などキャラクターが立っている。
競技かるたに情熱を注ぐ「千早」の姿を見て、もっとしっかり生きなくてはいけないと強く思った。iPhoneアプリ等を使えばひとりでも練習が出来る時代だ。エンドロールに、栗原績先生や元クィーン位の山浮ンゆきさんの名前も流れ感動した。
続編の「下の句」は、名人戦クィーン戦が行われる滋賀県の近江神宮に舞台を移し、どのような展開になるのか4月29日が待ち遠しい。
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