2013年11月16日に福井市アオッサで開かれた講演会「昭和の科学映像と現代的活用」(日本郵便年賀寄附金助成事業)に参加してきた。主催は、NPO法人ふくい科学学園と「科学映像館」のNPO法人科学絵像を支える会。
古くさい映像の上映会かと軽い気持ちで出かけたが、最初の講演「映画史から見た日本の科学映画」冨田美香氏から興味津々の内容だった。「科学映画を用いる世代間交流事業」香川喜一郎氏、「よりよい映像を残すために」松本一正氏(東京光音)、「科学映像館設立の想い〜映像資産を守り・生かすために〜」久米川正好氏まで、専門性の高い話で聞き入ってしまった。日本のトップが集まった講演会だったようだ。
公立図書館などでも、資料映像を収集保存しているが、広く一般市民が手軽に活用することまでは想定されていない。優れた科学映像(科学学習のために企画制作された映像だが、創作性・芸術性が高いものも少なくない)を収集し、デジタル化して、無料配信している「科学映像館」の意義は大きい。
主催者幹部は年齢的に70歳前後と高齢で、更に、映像の専門家ではないが、インターネット時代にマッチした先見性には驚かされた。
ビジュアル・クリエーターとして、写真やビデオの制作を行っているが、その原点は、父親が公民館で借りてきて撮影・上映していた8ミリフィルムにあることを再認識したイベントでもあった。
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